憲法の願い(全12頁)
全12ページ、シリアス。

◆憲法記念日に思い(妄想)を寄せて◆

昭和22年(1947年)5月3日、「日本国憲法」は施行されました。
それと同時に、「大日本帝国憲法」は失効したとされています。

「大日本帝国憲法は、
日本国民の手による憲法改正で日本国憲法となった」

というのが大人の事情をフンガフンガした説明です。

ですが、帝国憲法は天皇大権、日本国憲法は国民主権
根幹から変わってしまって、
改正というより、もはや別物というのが自然です。

わかりやすく例えるならば、
ご飯に味噌汁、漬物、煮物、焼き魚など和食の定食屋が
「リニューアルオープン☆」と称して
カフェオレやバケットサンドなんか出しちゃうカフェに変わった勢いです。

お店の建物は同じだけど、内装も変わり、
店長も変わって、もう別の店じゃん、と。

どうしてこうなったか?

国の存立や利権、大小さまざまな思惑が複雑に絡み合い、
日本は戦争に突入し、敗戦し、そして、
戦勝側(GHQ)から「国民主権を採用した憲法」を作るよう命じられました。

ともかく複雑です。大人の事情です。
興味がある方は、色んな視点・思想からの本を読んでみてください。

親日のアメリカ視点、日本を危険視または軽視蔑視するアメリカ視点、
アメリカに迎合する日本視点、国粋視点、、、、

視点変わればこんなにも捉え方・説明の仕方が変わるのか、
と驚くかと思います。

大日本帝国憲法には、
天皇大権を保持したままで、より国民を思う
真の立憲主義※に近づきたいという思いがありました。
(※簡単に言えば、理性で統治を行い、国民を大事にする主義です)

色々あって改正されずに、こんな結果になってしまいましたが、

もし、敗戦後のGHQ支配下での憲法改正ではなく、
本来的な意味での憲法改正が行われていたら…

帝国憲法は、そして日本は、どんなかたちになっていたんでしょうかね?

20120511UP