刑法と人

法律と人との関係は色々ですが、
「刑法」は、「罪」となる行為を定めてそれを犯した場合の「罰」を定める存在なので
彼が常に意識するのは「自分の定めを犯す人」では、と。

私が刑法専攻なもので、
法律擬人化を描いていてもどうしても刑法ばかり描いてしまうんですが、
刑法は人のことを嫌いではないだろうなと思うのです。

刑法は、清濁併せのむというか、
どうしようもなく現実の人間を真正面から見つめる法律なのでは、と。

このエピソードは刑法が施行されて5年くらいの時期を想定しています。
当時は、わいせつな表現物に関しては、出版法や新聞紙法が対応していました。

刑法がわいせつな表現物関連で活躍?し始めるのは、
出版法たちが敗戦後に廃止されてからのことです。

20160919up

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大正刑訴の接見

「弁護士を呼んでくれ」
身柄を警察に拘束されたら、まずはこの一言(?)

罪を犯したと疑われた人は、警察・検察を相手に裁判で争うこととなります。
その準備のためにも、弁護人と会って話すことが大事。官の立会い無しに。

今の刑事訴訟法や憲法ではこれが尊重されていますが
(実際の実務でどうか…というのはさておき)

大正刑訴時代には、接見の規定はあれども、
「何を話すことがある?というか証拠隠滅の相談でもされたら困る」とばかりに、
厭われていました。

「3分で充分だ」と考えていた検察官もいた模様。
(当時の弁護士さん曰く)

大正刑訴は刑訴よりも直球ブラコン設定なので、
「3分で充分!寧ろ会わせたくない」といった文章を見つけたときに、
「刑法と誰かが会うのもこんな感じだったかもしれないな…」と妄想して出たのがこの2コマです。

20151013up

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旧刑法と民法

「刑法と民法の初顔合わせ」

旧刑法は、日本初の近代法です。(参照:法務省旧本館展示室の説明文)
フランスの法学者ボアソナードが中心となって作られました。
旧民法もボアソナードが編纂しましたが、色々あって公布後施行されずという事態に…

憲法よりも先に作られて、日本国近代法の始まりの法として、
旧刑法はきっとプライド高かっただろう、フランスだし…と、思って浮かんだネタです。
(フランス人は英語で話しかけられてもフランス語で返事すると言うからw)

旧刑法のキャラデザできた時点ではサッサと描く予定のネタでしたが、
えらく遅れました。いつものことかw

20141026up

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大審院、全焼

昭和20年3月10日、東京大空襲がありました。
非武装である住宅地が空襲に遭い、
大審院、司法省も高性能焼夷弾を投下されて全焼

煉瓦造の丈夫な外壁は残りましたが、天井は抜け落ちて見るも無残な姿に…。
書記官や判事が炎の中、訴訟記録を必死で運び出そうとしましたが、
相当数の訴訟記録が焼失したそうです。

…。(・∀・#

戦争反対云々をここで言及するつもりはありませんが、
非武装地帯への無差別攻撃は、ほんと駄目、
記録を燃やすとか、ほんと駄目。

20140911up

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明訴と刑法「雪道」

雪に埋もれて「保護責任」を果たすよう弟に訴える小さい刑法を描きたかっただけです。描いて満足しました!

何冊かの基本書で「刑法と刑訴は兄弟みたいなもの」と例えられていますが、
現行刑法の一番最初の弟は、年上の明治刑訴なんですよね…

年上の弟とか萌える…

20140524up

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下位法に任せた

当時の基本書を読んでいたら、
「『臣民たる要件は法律の~』としているが、
まだそんなことを定めた法律はない。たぶん…」という記述を発見。

大日本帝国憲法は、
第18条で「日本臣民タル要件ハ法律ノ定ムル所ニ依ル」と定めています。

簡単に言うと、
「日本人」とはどんな人のことを言うのか、それは法律で詳細を定めるという意味です。

「憲法」は、国家の仕組みの基本法であり、細かいことは下位法に任せます。

会社で例えると、憲法は社長のような存在で、
社長が現場のことまで細やかに命令を下すよりも、各部門の担当者に任せた方がいい。
そんな感じです。

別の視点で見ると、憲法が改正したら…社長の方針が変わったら、
現場でも大変更が発生して、それに合わせるために、まぁ、大変なことになります(苦笑)
(例えば…自衛隊を国防軍として憲法に明記すると、自衛隊という名称が変更になりますので、
関連法やあらゆる手続文書において、用語の変更に対応することとなります)

20131013up

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明皇の暇つぶし

大日本帝国憲法が、国家の基本法として他の下位法たちと関わりを持つ一方で、
明治皇室典範は、皇室の家憲として世俗から切り離された存在でした。

ちょこちょこ改正はあったものの、
割と普段ヒマそうなイメージがあり(失礼)、

また、戦前の刑法には「皇室に対する罪」の章があったので、
刑法とならば少しは会話するだろうと妄想してたら
こんな漫画ができました

20130208up

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夏島物語

明治公法漫画「第9話」
以前UPした「東屋事件」の後に続く話です

11月29日は、大日本帝国憲法の施行記念日です。
帝国憲法を発布した際に
『帝国議会ハ明治二十三年ヲ以テ之ヲ召集シ
議会開会ノ時ヲ以テ此ノ憲法ヲシテ有効ナラシムルノ期トスヘシ』
と勅語が発せられ、その「議会開会」が明治23年11月29日でした。

20121129up

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公布の夜その後

明治公法漫画「第8話」です。
以前UPした「第3話 公布の夜」の後に続く話で、
明治憲法からの視点です。

ちょっと11月3日までに時間がなくて、 展開と絵がかなり荒い仕上がりになったのは反省。。。
小冊子にまとめるときは丁寧に描き直します。

20121103up

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比翼の鳥2

明治公法漫画「第7話」です。
明治公法について調べていたら、明治皇室典範の存在が
予想を超えて重要な存在だったことを知って萌えました…

明治皇室典範制定に関する当時の資料を読んでいると、
「皇室典範及び憲法」という順で書かれているのが萌える…w
20121023up

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