「擬人化で親しむ基礎免疫学入門編」補足
pixivでの展示に久々にイイネいただいて、大林は思い出した……
「冊子掲載の漫画につき、情報の不足や修正があればをサイトでする」と、あとがきに書いたことを。
というわけで、
作成から7年を経て、
追加で読んだ免疫学関連の書籍の情報を追加です!
◆P7 樹状細胞
補足事項
樹状細胞は、プロフェッショナル抗原提示細胞の中で一番抗原提示の能力が高い。
ヘルパーT細胞をたきつけると漫画で描きましたが、
たきつけるというよりは、
(1)感染組織で樹状細胞が「抗原」を捕捉
(2)最寄りのリンパ節へ移動(この際、樹状細胞は「抗原提示専門」に変化します)
(3)リンパ節でひたすら抗原提示(全身を循環中のT細胞とB細胞が体内のすべてのリンパ節を通過するのに約24時間かかります)
(4)抗原に反応したナイーブB細胞やナイーブT細胞とがっつり結合し、活性化させて、それぞれをエフェクター細胞へと分化促進をします。
つまり、まだ「敵」を知らない幼いB細胞とT細胞に「敵」を示し、B細胞とT細胞を成長させて戦いに向かわせる……といった役割のようです。
後日、樹状細胞について詳しく紹介した4コマを作成します。
◆P8 マクロファージ
補足事項
追加で勉強して別バージョンで描きました。
こちらの冊子は終売です。下記でpixivで公開中。
今回の補足説明は、作成が7年前だから……というより、もう少し専門的な本を読んで詳細を知ったから、というものです。
今でも免疫学の入門レベルの本を見れば、だいたい似たような説明で書かれていたりもします。(最近は、ガチの研究者が応用の情報の存在も匂わせて書いてくれてる一般向け書籍もちらほら出てきて嬉しいです。例えるなら、我妻榮先生の「民法案内」ですね、深く民法を知っているからこそ書ける初学者向けの案内は、単純に見えて読めば読むほど深さがわかるという……)
大枠を理解するだけのために「〇〇って~だよ!△△は~だよ!」と簡単に書いてしまうと、わかりやすいんですけど、いざ様々な現象を説明するのに、つじつまが合わなくなる。
応用を読んだときに「えっ入門に書いてたことと違う!」が発生する。
それをできるだけ減らした細胞擬人化に挑戦してみたいものです。